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2017年1月の2件の投稿

2017年1月21日 (土)

岩手銀、「ブロックチェーン」活用したサービスの実証実験・・・

岩手銀行と日本IBMが「ブロックチェーン」技術を利用した実証実験を開始するとの記事です。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB12H6K_S7A110C1L01000/

直観的に、何故、岩手銀行と日本IBMなのか・・・と感じる方もいるのではないでしょうか。
Fintechに関する動きは、基本的に基幹システムを運営するベンダーと金融機関との組み合わせが主流だったと思います。NTTデータ社となら分かるような気もしますが、これからは、今回のように違った動きが多数出てくるのでしょうか。

では、どんな分野で技術を活用するのか・・・
これまで紙や記録媒体で受付していた総合振込の手続きをネット上で完結させるとのことですが、はたして、中小企業にそのようなニーズがあるのでしょうかね。
金融機関側にとっては、事務コスト削減になるメリットが確かにあると思いますが、利用する企業側のメリットはどれだけあるのか。。。考えると、少ないような気もします。

大手企業とは違い、中小企業の資金管理はメインとする銀行の口座を主体に入出金管理を集中しているのが一般的と思いますので、複数の金融機関の取引を一つのID/PWで利用できる、というメリットは少ないような気がしますし、現在の、インターネットバンキングの機能で十分に対応できているようにも思います。
ただ、この機能を活用すれば「振込手数料が軽減、無くなる」というメリットがあるのであれば、積極的に利用するでしょうが、それは、サービスを提供しようとする金融機関にとってはマイナスの要因に働くはずです。

また、ブロックチェーン技術の運用に関しても、大きく分類すると以下の3通りありますが、どういうモデルを考えているのでしょうかね。
①プライベート型・・・単独の機関が参加者を許可することで利用環境を提供する
②コンソーシアム型・・・プライベート型の複数機関が参加して共同の利用環境を提供する
③パブリック型・・・誰もが自由に参加できる利用環境

金融機関は、基本的に①と②のパターンを想定して実証研究を進めているようですが、ある意味、ビットコインなどの仮想通貨で利用されている③のパブリック型の可能性を放棄していますし、②のコンソーシム型の場合は参加機関の合意形成を如何にして実現するかも課題となるはずです。

結局、①のプライベート型とした場合、金融機関経営にとってのメリットは何か・・・
顧客利便性の提供?、事務効率化による生産性向上?、新たなサービス開発にかかる総コスト削減?ということになるのでしょうかね。
あくまでも、実証検証ということのようですので、今後の動向はウォッチしてみたいものです。

2017年1月 5日 (木)

新年早々に地銀の経営統合のニュースですが・・・

記事の内容を見る限り、未だ正式決定には至っていないのでしょうが、どこからリークされたのか・・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170105-00000118-mai-bus_all

地域金融機関の28年度中間決算の内容を見る限り、経営内容が厳しいのは事実であり、過去から蓄積してきた資産を如何にして維持し、且つ、既存の経営資源を如何にして効果的に活用して収益を生む経営構造に改革するのか考えるのは当然であり、規模を拡大するという選択肢はあるのでしょう。

しかし、中長期的な観点から考えれば、単に規模を拡大するだけでは問題の解決にはならないのではないでしょうか。
今後の環境変化を加味した上で「金融業」のあるべき姿を再度見直し、新たな事業活動を如何にして構築すべきか考えることが優先ではないのか。。。とも思うのですが、この一年の間に公表された経営統合の内容を見る限り、根本的な解決策を提示している事例は無いと感じるのは自分だけでしょうか。

一方で、Fintechという目新しいキーワードにより、新たな技術基盤や他業態との連携を加味した新たなサービスを活用することで次のステージを目指そうと考えているのでしょうが、本当に具体性のあるモデルを確立できるのか・・・というよりは、現状は複数の金融機関が集まって「研究開発」する段階を超えていないような気もします。

では、具体的な解決策はあるのか・・・となると、明確な解を示すことは難しいのですが、改めて、まずは「サービスを利用する顧客目線」で考えることが必要なのではないでしょうかね。
経営学の世界では、よく「プロダクトアウト」から「マーケットイン」への発想の転換が必要と言われていますが、「マーケットイン」の真の意味をもう一度考えることが重要ではないかと思います。

想定される広義の「金融サービス」の中で、本当に求められるサービスとは何なのか・・・を選択し、それを実現するための方法論を考えることが求められているのではないかと思います。
その一つの選択肢として「地域内・地域外の金融機関が統合する」ということはあり得るのでしょが、実際は、バブル崩壊後に金融機関の淘汰が進んだ時と同じで、「まずはお上に姿勢を示し、後は、ゆっくり時間をかけて考えればいい」という風潮が変わっていないような気もします。

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